ギター初心者のアコギ、エレキ弦選び方! 素材や弾きやすい太さも

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こんにちは、シンガーソングライターの山田啓太です!

Twitter→@PON1240

ギターの弦を交換する時、どれにしたらいいのか悩んだことはないでしょうか。

なぜならギターの弦は、メーカー、ゲージ(弦の太さ)、弦の材質など数多くあるからです。

特に、初心者の頃はどの弦を選んだらいいか分からないです。

僕もひとまず、よくわからないまま、有名なメーカーの弦で楽器店の店員さんがおすすめするものものをしばらく使ってました。

中々、自分にしっくりくる弦を見つけられずに困ったこともありました。

でも、色々なものを使っているうちに、種類や選び方がわかってきました。

そこで、今日はギターの弦の種類と選び方について、お話したいと思います。

動画でご覧になりたい方は、下記の中央の再生ボタンを押してください!

ギターの音がなる仕組み

ギターの音がなる仕組みはギターの弦の振動によるものです。

ピックを使って弾いたり、指で弾いたりするときに弦を振動させて音を鳴らします。

そんなの当たり前ではないかと言う方もいらっしゃるかもしれませんね笑

では本題へ。

ギターの弦について

ギターの弦には、一本の線だけの「プレーン弦」と、一本の線の周りにグルグルと線が巻いてある「ワウンド弦」の2種類があります。

ワウンド弦は通称巻弦と呼ばれています。

弦を触るとわかりますが、プレーン弦の表面はツルツルしていて、ワウンド弦の表面はザラザラしています。

プレーン弦は1本の線、ワウンド弦は2本の線でできているので、ワウンド弦の方が太いです。そして、ワウンド弦は太いほど弾いたときに低い音が出ます。

このため、細いプレーン弦は高い音を出す弦に、太いワウンド弦は低い音を出す弦に使われます。

図にするとこのようになります。

ワウンド弦の種類

ラウンド・ワウンド弦

もっとも多く使われている巻弦です。丸い断面の巻線を使用するもので、最も一般的です。

フラット・ワウンド弦

平らな断面の巻線を使用する巻弦。ノイズが出にくいです。

アコースティックギター、エレキギターともに細い1、2、3弦にプレーン弦、4・5・6弦にワウンド弦が使われることが多いようです。

ワウンド弦によっては、1、2弦がプレーン弦、3、4、5、6弦がワウンド弦のこともあります。

つぎにギターの弦の材質による種類についてお話します。

ギターの弦の材質ですが、種類によって異なるのはワウンド弦の巻き線部分、つまり外側にグルグル巻いてある方の線だけになります

つまり、プレーン弦部分については、どの種類の弦を買っても同じものみたいです。

ギターの弦の種類について

ギターの弦の種類は大きく分けて

・ニッケル弦

・ステンレス弦

・ブロンズ弦

・フォスファーブロンズ弦

・コーティング弦

・ナイロン弦

・コンパウンド弦

の7種類があります。

それぞれの弦の特徴を紹介します。

エレキギターに使う弦

エレキギターに使われる弦には、「ニッケル弦」と「ステンレス弦」の2つがあります。

ニッケル弦

エレキ(エレキギター)に張る、最も一般的な弦がニッケル弦です。

温かみがある音質なのが特徴です。エレキギターの弦の種類で迷っていれば、まず、このニッケルを使うと良いです。

ステンレス弦

ニッケル弦よりも錆びにくく、長持ちします。しかし、そのぶん価格が高いです。

サウンドはニッケルよりもシャープになります。

アコースティックギターに使う弦

ブロンズ弦

アコギ、アコースティックギター用で最もスタンダードな弦。

銅とスズからなる金色の合金になり、その割合は銅80%、スズ20%の割合いになっています。

ギターの音色は落ち着いた音がします。

フォスファーブロンズ弦

上記のブロンズ弦に、リンを含ませた弦のことです。少し赤っぽい色をしています。

ブロンズ弦より音が煌びやかで、高音がきれいに出ます。また、ブロンズ弦より長持ちするのが特徴です。しかし、弦張り替え直後がジャリジャリとした音が耳につく人もいると思います。

コンパウンド弦

シルクを使って作られた弦。

巻き弦の芯線にシルクを使っている特殊な弦です。

シルクはとてもやわらかい素材なので、弦を押さえる力が少なくてすみます。

そのため、難しいコードを押さえられずに苦労している初心者でも弦が押さえやすいです。

サスティンが短いので、ストロークにはあまり適しません。指を使って弾くフィンガーピッキングに適しています。

サスティンとはギターを弾いた時の音の伸びや残響のことを指します。

また、他の弦に比べてラインナップが少ないので、大きな楽器屋さんでないと取り扱いが少ないです。

ナイロン弦

音楽のジャンルだとクラシックやフラメンコ、ジャズ、ボサノバによく使われる弦です。

名前通りナイロンで出来ています。

ナイロンは、かっぱやウインドーブレイカーやスキーウェア、水着、ストッキングなど衣類で使われたり、ギターの弦の他釣り糸でも使われます。

元の感触、音色が柔らかいです。

エレキギター、アコースティックギター共通

コーティング弦

通常の弦の上から、薄い膜を纏わせた弦となります。これはエレキ用もアコギ用もあります。

デメリットは高価なところで、普通の弦の2〜3倍くらいします。

しかし、他の弦と比べて、他のどの弦より錆びにくく、劣化しずらいです。

なので、弦交換が苦手、面倒な人、または弦交換に時間を使いたくない人におすすめです。

もう一つのメリットが、フィンガリングノイズが出にくいことです

フィンガリングノイズとは、巻き弦の凹凸と指がこすれて出るキュッキュッっと鳴る音です。

その反面フィンガリングノイズが出にくいのと同じ理由でピッキングスクラッチが出づらくなります。

それは、エレキギターでよく使われる、ピックを使って弦を引っ掻いたりこすりつけて「ギュイーン」と音を出す奏法です。

また、コーディング弦は音の角がとれて丸く柔らかい音がします。

弦の太さについて

弦の太さのことを、「ゲージ」と呼びます。

ギターの弦のゲージ(太さ)も色んな種類があります。

エレキギターの弦の太さは

細いゲージから順に

エクストラライトゲージ/スーパーライトゲージ/ライトゲージ/ミディアムゲージ/ヘビーゲージ

と5種類あり、エクストラライトゲージが一番細く、ヘビーゲージが一番太いです。

画像にすると矢印の順で太くなります。

アコースティックギターの弦の太さは

エクストラライトゲージ/カスタムライトゲージ/ライトゲージ/ミディアムゲージ/ヘビーゲージ

と5種類あり、エクストラライトゲージが一番細く、ヘビーゲージが一番太いです。

画像にすると矢印の順で太くなります。

弦は、エレキ、アコギ共通に、細いほど押さえやすく、太いほど押さえにくくなります。

まだ、ギターを弾き始めたばかりの初心者であれば、最初は1番細い弦を使って練習することをおすすめします。

最初は細い弦で練習していって、コードを押さえるのに慣れてきたら、好みに合わせて、太さを変えていいです。

個人的には、エレキはライトゲージかスーパーライトゲージがよいと思います。

アコギは、カスタムライトゲージがおすすめです。

ギターの弦は太さによって、音色も変わってきます。弦は、「太いほど良い」「細いほど良い」ということはありません。双方にメリット・デメリットが存在します。

・弦が太いとテンション(張力)が上がり、押さえづらい

・弦が太いほど大きな音量が出やすく、力強いサウンドになる

・弦が細いと張力(テンション)が下がり、押さえやすくなる

・弦が細いほど音量は小さく、繊細なサウンドになる

ギターの弦の太さを変えるときは

弦の太さを変えると、それに合わせてギターの調整もしないといけないのです。

例えばスーパーライトゲージからヘビーゲージに、ギターの弦の太さを大幅に変える場合、ギターの調整が必要です。

その理由は、ギターはゲージの太さで弦の張力(テンション)が大きく変わるからです。

張力(テンション)が変わるとネックの反り、弦高に影響が出ます。

つまり順反り、逆反りの現象がでます。

順反りとは、反りの程度が進行するのに比例して、フレットと弦の距離が離れる反り方をいいます。

逆反りは順反りの逆で、フレットと弦の距離が近くなりすぎてしまうことです。

弦を太くするとテンションが上がり、ネックが順反りします。

弦を細くすると、テンションが下がりネックが逆反ります。

順反りは弦高が高くなる為押えるのに力が必要になります。

逆反りは弦高が低くなる為ビビリが起きやすくなります。

そのため、弦の太さを変える際はネックの調整が必須です。

ネックの調整は、初心者は特に無理に行うとせず、専門の楽器店に行って見てもらいましょう。

ギターの弦の交換について

ギターの弦は消耗品です。

ギターを弾いていても、弾いていなくても、弦が錆びてきたり、音が濁ってきたりして、劣化します。

交換時期は、使用頻度や環境によって変わりますが、多くの方は通常は1ヶ月くらいで交換します。

弾いた後はちゃんとクロス(ギターを拭く布)で弦を拭いてあげるだけでサビや劣化を遅らせることができます。

ギターの弦交換の時期、長持ちさせる方法についてという記事に詳しく記載しているので、合わせてご覧下さい。

まとめ

これまで、ギターの弦について詳しく書いてきました。

記事を書きながら自分自身も改めて勉強になりました。

これを読んでくれた人にギターの弦について詳しくなって頂けたら幸いです!

最後までご覧頂きありがとうございました。

   
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