ギターの弦が1本だけ切れた時、それだけを交換すればよいのか、それとも全部なのか悩む人は多いですよね。
この場合の弦交換は、基本的な考え方があります。これを知ることで、弦が切れた時も悩まず慌てずに対処することができるようになります。
今回は、ギターの弦が1本だけ切れた時の考え方について解説していきます。
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もくじ
ギターの弦が1本だけ切れた場合、基本は全部の弦を交換する
弦が1本だけ切れた場合、全て交換しましょう。なぜなら、弦の古さがそろっていないと音にばらつきが出るからです。
新しい弦はきらびやかな音がしますが、古くなるとそれが失われていきます。なので、1本だけ交換したとしたら、その弦だけがきらびやかな音になります。それでは全体的な音のバランスが悪くなりますよね。
ですので、基本的には1本切れただけでも全部変えた方が良いということなのです。
また、弦の古さがばらばらだと、チューニングの安定度にも違いが出ます。弦は古くなっていくとチューニングがズレやすくなります。
そこに、チューニングがズレにくい、新しい弦が1本入るとどうでしょうか。他の弦は同じように緩んでいるのに、1本だけ合っていると、コードの響きが悪くなってしまうはずです。これでは演奏に影響が出てしまいます。
これらのことを考えると、たとえ1本切れただけでも、弦は全て交換した方が良いのです。
1本だけの交換でも良い場合とは?
弦が切れた場合、たとえ1本だけでも全て交換が基本です。ですが、場合によっては、やむを得ず1本だけ交換することもあります。
例えば、初心者の頃、弦の張替えをするときにペグの巻きすぎで弦を切ってしまうということがよくあります。私もこのような経験が何回もありました…。
ちなみにペグとはこの部分です。
他にも、張り替えて数日しか経っていない弦を、チューニングで切ってしまうこともよくあります。
このように、弦の張り変えの際に切ってしまったり、張り替えて数日しか経っていない弦を切ってしまった場合、他の弦もまだ新しい状態なので1本だけの交換でも良いです。なぜなら、全部張り替えるのは大変ですし、お金もかかってしまうからです。
このように数日しか経っていない場合、音質の違いは、違和感があるほどではないはずです。ですので、数日前に張ったばかりの場合は、切れた弦だけの交換でも良いと言えます。
なお、この場合は「〇弦だけ」というように、1本単位で販売している「バラ弦」を購入するのがおすすめです。
こちらは6本セットのものより割高です。しかし、そこで6本入りを購入してしまうと、 結局無駄遣いになってしまいがちです。なぜかというと、残りの5本の弦を使う機会がなかなか来ないからです。
1本切れただけでも、全ての弦を交換するのはどのくらい使ってからか?
ここまでの解説で、「では、どのくらい使ったら全部交換するの?」と思った人も多いはずです。
個人的には、1週間以上使って切れてしまったら、弦が劣化してくるので変えます。
しかし、これが絶対ではありません。なぜなら、人それぞれ「どこまで許せるか?」というラインが違うからです。また、それぞれの金銭面の余裕も違うので、「絶対にこれが正しい」とは言えません。
ですが、何週間も使用したものと新しいものを混在させておくのは、やはりおすすめできません。その理由は、先述した通り、音質やチューニングの安定度の問題からです。
また、ギターを演奏していく上で、「良い音かどうか」には敏感になっておいた方が良いということも理由の1つです。
ですが、まだ使えそうなのに捨てるのはもったいないと感じる人もいるはずです。
私も初めのころはそう思っていました。でも演奏を続けていくうちに、その考えが薄れました。それより、音のばらつきやチューニングの安定感の方が重要と感じたからです。
なので、今は「全部張り替えるのはもったいない!」と感じている人も、いずれはこれらのことに納得するはずです。まずは、形だけでも「1本切れたら全部交換するのが基本」ということを覚えておきましょう。
また、もし演奏中によく弦が切れるということなら、弾き方の癖やギター自体の問題を解消すれば、その悩みが解決する可能性があります。
このことは、「ギターの弦が切れてしまう原因と対処方法」で詳しく解説しています。
今回説明した「ギターの弦が1本だけ切れた時の対処法」は、アコギであっても、エレキギターであっても基本的に同じです。のでぜひ覚えておきましょう。
まとめ
ここまで、ギターの弦が1本だけ切れた時の対処法について解説してきました。
話をまとめると
・1本だけ切れても、基本は全ての弦を交換する。
・弦の交換中に切れたり、数日前に張ったばかりのものであれば、切れた弦だけの交換でOK。
・1週間以上使った弦なら、全て交換するのがおすすめ。
これらのことは、ギターを練習していく上での基本となります。また、このことを知っておけば、1本だけ切れた時も悩むことが無くなります。
この記事が参考になれば幸いです。
最後までご覧頂き、ありがとうございました。