ギターを立って弾けない!ギターを立って弾くコツ

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こんにちは、シンガーソングライターの山田啓太です。

Twitter→@PON1240

ギターを弾くときに「座ってなら弾くことができるけど、立つと弾けない」という方は多くいます。

今日は、「なぜ立つと弾けなくなるのか」、また「どのようにしたら立ってギターを弾くことができるのか」について詳しく解説致します。

立つとギターが弾けなくなる理由

座っていたときはギターが弾けたのに、立ったら弾きにくくなった。これはだれもが経験することです。

この理由を一言で言えば、ギターの位置が変わるからです。

例えば、座って弾く時は、ギターの位置がお腹くらいになりますよね。

これが立つと、位置が下に下がります。そのため、コードを押さえる左手や、ストロークなど弦を弾く右手の位置が下に下がります。

その結果、立った時に「弾きにくい」と感じるのです。

このように、座った時と立った時でギターの位置が変わるため、立つとギターが弾けなくなってしまうのです。

立ってギターを弾くときに必要なこと、ポイントについて

次に、立ってギターを弾く時に必要なこと、ポイントについてお話します。

立って弾く練習する

まずは、立って弾く練習をすることです。

家などで練習するときは座って練習することが多いかもしれません。

しかし、ライブ本番で立って演奏するなら練習でも立って行ないましょう。

誰でも慣れていないことをやろうとするとうまく行かないことが多いです。

例えば、サッカーのリフティングが3回しかできない人が本番で10回できるようにはならないはずです。

ですから、普段から立って演奏することをメニューに加えましょう。

立って練習するときは、スマホのビデオに録画するといいです。

なぜなら、撮った演奏を後で見返すことで、自分のことを客観的に見れるからです。

「姿勢は不自然ではないか」、「手首の動きはスムーズか」など様々なことをチェックできるのです。

そして、それを改善していけるからです。

ギターの位置を調整する

次にギターの位置を調節することも大切です。

ギターの位置は、好みによって違ってきますが、まずは、お腹の前くらいの位置にするといいです。

これくらいだと、高すぎず、低すぎずちょうどいい高さになります。

まずは、この位置でギターを弾くことに慣れましょう。

これが違和感なくできるようになったら、位置を変えてもいいです。

特に、ロックやヘヴィーメタルなどは低めの位置で弾く方が見栄えがよかったりします。

逆に、ソロギターを弾く方は位置を上の方にする人もいます。

ですから、プレイスタイルに合わせてギターの位置を変えて弾けるようになるとベストです。

左手を覗き込まないで弾く練習をする

次に、左手を覗き込まないで弾く練習をすることも大切です。

特に、ギターを始めたばかりの頃はどの指でどの弦を押さえるのか覗き込まないと弾けませんよね。

しかし、押さえるのに慣れてきたらこれは辞めるべきです。

なぜなら、これができないと、立ってギターを弾くときに姿勢が崩れるからです。

そして、見た目がかっこ悪くなります。

ですから、ギターを弾くときはどこの弦をどの指で押さえるのか把握して練習しましょう。

とは言え、どのフレットを押さえて演奏しているかわからなくなる。と思うかもしれません。

この場合は、ギターのネック側面にある「ポジションマーク」を見て弾けるようになる必要があります。「ポジションマーク」とはこれです。

これは、ギターによりますが、3フレット、5フレット…など特定の位置についています。

これを目印にして、自分が、何フレットを弾いているのか把握できるようになりましょう。

座って弾くときも全く同じです。このときは背筋をまっすぐ伸ばして前を向くようにしましょう。

ネックの角度を調整する

次にネックの角度を調整することも大切です。

ネックの位置を少しずつ変えて、自分がいちばんしっくりくる角度を探しましょう。

ネックが自分の体に近づけるようにすると、弦を押さえやすくなります。

さらに弦も押さえやすくなるので非常におすすめです。

この位置はプレイスタイルでも変わります。

例えばコードを弾く時と、ソロを弾く時です。

●コードを弾く時(ストローク、アルペジオ奏法)

●ソロを弾く時(コードを弾くよりも角度がついています)

ソロを弾くときの方が指が細かく動きます。このような時は、写真のようにコードを弾く時より、ギターを体に近づけるようにするといいです。

なぜなら、ギターを弾く手元が見やすくなるからです。そして、ギターが弾きやすくなります。

この調整は鏡を見ながらやるといいです。なぜなら、そちらの方が客観的に見れるからです。

ストラップのかける位置を調整する

次にギターを肩にかける時に使うストラップの位置を調節することも大切です。

肩の外側よりも内側の方が弾きやすくなります。それにギターがグラグラせず安定します。

●肩の外側

●肩の内側

私も最初は肩の外側でしたが「弾きづらい」と思って、今は肩の内側にしています。

なので、ストラップのかける位置も鏡を見ながら自分で調整してみましょう。

ギターと身体の角度を確認する

ギターと身体の角度を考えて弾くことも大切です。

真っ直ぐ平行にすると、ギターと腕の距離が離れてしまいます。

そのため、「弾きにくい」と感じてしまいます。

また、視界にギターのネックが入らなくなり、左手の位置を確認しづらくなります。

●真っ直ぐ平行にした状態(これだと弾きにくくなります)

●ギターのヘッドを前に出した状態(このようにギターのボディが体の前に出すのが正しい)

なので、この写真のようにギターのヘッドを前に出すようにします。

このようにすると、視界にギターのネックが入り、左手の位置が確認しやすくなります。

この時、前に押し出しすぎても返って弾きにくくなります。

ですから、自分にとっていちばんしっくりくる位置を探しましょう。

座って弾くよりもストロークを大きめに弾く

立って弾く時は座って弾くときよりもストロークを大きくしましょう。

なぜなら、立った時は座った時よりギターの位置が遠くなるからです。

座ったときと同じようにすると、1弦まで弾けないことがあります。

この場合、ギターの音色を正確に表現できません。

ですから、立った時は座ったときよりも手の振りを大きくすることが大切です。

まとめ

本日の記事はいかがでしたでしょうか。

・立ってギターを弾けないのは座った時とギターの位置が変わるため。

・立ってギターを弾くためには立ってギターを弾く練習をする。

・ギターの位置を調節する。基本的な位置はお腹の前くらい。

・左手を覗き込まないで弾く練習をする。フレットではなく、ポジションマークを見て弾くようにする。

・ネックの角度を調整する。ギターのヘッドを前に出すようにする。

・立って弾くときは座って弾くときよりもストロークの振りを大きくする。

これらを意識して練習すれば立ったときもギターが弾けるようになるはずです。

最後までご覧頂きありがとうございます。

   
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