ライブハウスの対バンの意味、メリット、デメリット

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こんにちは、シンガーソングライターの山田啓太です。

Twitter→@PON1240

突然ですが、ライブハウスに出演したい、これから出演しようと思っている人に質問があります。

あなたは、対バンと言う言葉を聞いたことがあるでしょうか。

音楽を始めて間もない人は馴染みがない言葉かもしれません。

でも、これからライブ活動を行おうとしている人には、絶対に知ってほしいことです。

そこで、今日はその対バンの意味をわかりやすく解説します。

動画で、ご覧になりたい方は下記の中央の再生ボタンを押してください!

対バンとは

「対バン」とは、1日のライブイベントにおいて、複数のアーティストが順番に演奏する形で共演することを意味します。

対バンライブはブッキングライブとも呼ばれます。

多くは4組〜5組になることが多いです!

1組の演奏時間は25〜40分の間くらいです。

そして、このようなライブイベントを「対バン形式」や「対バンライブ」と呼びます。

よく、「今日の対バンはどんなバンド?」「今日は誰と対バンするの?」というように、「共演相手」のことを「対バン」と呼びます。

けして、ライブハウスで、戦うわけではありません(笑)

もっともたしかにパフォーマンスを見せあうので、ある意味対決になるのかもしれませんね。

対バンライブの種類

対バンライブと言っても、少数でやるとライブの名前が変わります。

2組のアーティスト(=two men)が出演するライブイベントは「ツーマンライブ」と呼ばれます。

1組1時間程度の持ち時間で全体で2時間のライブです。

3組のアーティスト(=three men)が出演するライブは「スリーマンライブ」と呼ばれます。

1組大体45分〜50分くらいの持ち時間で2時間のライブです。

対バンの語源

先程もお話しましたが「対バン」は

ライブハウスで演者が対決することではありません。

実際には、ただ単純に「共演する」という意味で「対バン」という言葉が使われています。

語源では対決すると言う説もあるようですが、ほとんど対決の意味はないです。

また、「対バン」の「バン」は「バンド」という言葉が語源です。

ですが、ソロアーティストなど、バンド形式以外のアーティストが出演するライブイベントでも「対バン」という言葉が使われます。

対バンライブのメリット(演者側)

1,色々な方に自分の演奏や曲を聴いて貰える

背景として、ライブを始めたばかりミュージシャンだと、ワンマンライブ(単独公演)をするほど曲数がない。

また集客力もない。

そこで、

対バンライブに出れば、演奏時間が短めなので曲数が少なくてよい。

また、ワンマンライブほどのノルマはかからない。

というメリットもある訳です。

2,新規ファンを獲得するため

対バンライブでは、それぞれの出演者が集客を行います。

それぞれの出演者は、共演者が集客したファンにも自分の演奏を見てもらうことができます。

だから、自分の演奏や曲を知って貰えます。

その上で気に入ってくれれば、ファンを獲得できる可能性があります。

3,ライブの場数を踏める

ライブ活動を始めたばかりのアーティストだと特に本番、緊張で自分の実力が出せないことがあります。

これは誰でも経験あるかもしれません。

ライブ活動を沢山行えば、ライブの経験値が上がります。

その結果、緊張しづらくなったり、MCが上達します。

4,音楽関係者の目に止まる可能性がある

有名なライブハウスなどに出演していると、音楽関係者の方からスカウトをされてデビューすることもあるかもしれません。

僕は弾き語りでライブをやっているので、近いジャンルの方だと、

下北沢ロフトさん(YUIさん、miwa さんがスカウト)、

APIA40さん(斉藤和義さんや竹原ピストルさんが過去出演)

などなどあります。

対バンライブのメリット(観客側)

1,自分の目当てのアーティスト以外も観れる

2,知らないアーティストやバンドに出会える

対バンのデメリット

出演する側のデメリット

1,演奏時間が短い

先程お話したように対バンライブは時間が25分〜40分程度と時間が短いです。

だから少ない時間で自分の魅力を見せないといけません。

少ない時間で人に興味を持ってもらうのは難しいです。

2,自分と違うジャンルのアーティストと共演させられることがある

対バンライブは基本的には、決まったジャンルの枠組みで共演者が決まります。

しかし、出演者を集められない、ライブハウスやイベンターが企画する対バンライブの場合、自分とはまったく違うジャンルのアーティストと一緒に出演させられてしまうことがあります。

ジャンルがバラバラであれば、お客さまの好みもバラバラなになりやすいです。

そのため、自分に興味を持ってもらいにくくなります。

3,チケットノルマが発生する

ワンマンライブほど高額ありませんが、対バンライブはチケットノルマがかかることがほとんどです。

お店によって、チケットノルマの金額やチケットの枚数は異なります。

参考までに、私が今まで出演した所だと、平均して10000円はかかってました。

チケットノルマがないと、お客さまを呼ばないアーティストやそもそもお客さまを呼べないアーティストもいます。

これはライブハウスにとっては、ある種保険のようなものです。

お客さまがいない状態で、チケットノルマがなければライブハウスの経営ができませんから。

演者は、毎回チケットノルマと集客を考えながらライブをしないといけません。

毎回、黒字を出すのは難しいですし、赤字になることが多いです。

観客側のデメリット

1,自分が興味ないアーティストの曲を聴かないとならない

観客側としては、基本的に自分の目当てのアーティスト以外の音楽に興味をしめすことは少ないです。

だから、知らないアーティストの知らない曲を3組〜4組分聴かないといけません。

事前に目当てのアーティストの出演時間に合わせれば他の音楽を聴かないでよいです。

しかし、わざわざ時間をかけてライブハウスに行って30分程度だけライブを観て帰るのはもったいないと思う人も多いはずです。

2,チケット代がかかる

ライブハウスで音楽を聴くためには、チケット代とドリンク代がかかります。

おおよそ、1500円〜3000円の間かかります。

目当てのアーティストのみだけだけで行った場合、30分程度のライブで1500円〜3000は高いと思う人多いと思います。

まとめ

ライブハウスの対バン、意味、メリット、デメリットについての記事はいかがでしたでしょうか。

「対バン」とは、1日のライブイベントにおいて、複数のアーティストが順番に演奏する形で共演することをいいます

メリット、デメリットそれぞれあるので、よく考えてから対バンライブに出演するとよいです!

最後までご覧頂きありがとうございました。

   
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