ギターの弦がビビる原因と対処法

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こんにちは、シンガーソングライターの山田啓太です。

Twitter→@PON1240

ギターを弾いているときに弦がビビることがありますよね。

ギターが故障したのか心配になるはずです。

そこで今日はギターの弦がビビる理由や原因が何かを特定する方法について解説致します。

ネックが反っている

ビビる理由として考えられるのは、ネックが反っていることです。

この反り方には、順反りと逆反りの2つがあります。

順反りとは、反りの程度が進行するのに比例して、フレットと弦の距離が離れる反り方をいいます。

弦を太くすると順反りしやすくなると言われています。

また、7フレット以上のハイフレットで弦がビビりやすくなります。

逆反りは順反りの逆で、フレットと弦の距離が近くなりすぎてしまう反り方です。

弦を細くすると、テンションが下がりネックが逆反りしやすくなります。

5フレット以下のローフレットまたは、開放弦で弦がビビりやすくなります。

これらのような状態になった場合は、トラストロットの調整をすることが一般的です。

トラストロットはここです。

●エレキ(ヘッドの下の方から確認できる)

●アコギ(サウンドホールから確認できる)

ネックは個人でも調整できますが、楽器屋さんに見てもらうのが無難です。

ちなみに、順反り、逆反りについては下記の記事で詳しく解説しています。

ギターのネックが反る?ギターの順反り、逆反りとは

弦高が低い

ネックが反っていないにも関わらず、弦がビビるときは、弦高が低い可能性が高いです。

ちなみに弦高とは、12フレット上でのフレット頂点、弦下の隙間のことです。

そして、この隙間は12フレットの6弦と1弦で測ります。

適正な数値としては下記の通りです。

弦高を調整するには、ナットの高さを変える、フレットの高さを変える、ブリッジやサドルの高さを変える方法があります。

ただし、この調整は難しいので、リペア工房さんに見てもらいましょう。

フレットの消耗

次に考えられるのはフレットの消耗です。

フレットの一部すり減ってしまい、そこを押さえたときに弦高が低くなってしまうのです。

この場合、そのフレットを押さえたときに、他のフレットと弦がぶつかってしまいます。

この場合、リペア工房さんでフレットの交換を行ってもらいます。

費用は1万〜3万ほどと言われています。

ナットやサドルの消耗

長くギター使っていると、ナットやサドルもすり減ってきます。

ナットやサドルの溝が深くなると、弦高が下がってしまいます。

その結果、弦がビビってしまうのです。

ちなみにナットはここです。

サドルはここです。

ナットやサドルも、フレットと同様にリペア工房さんで見てもらいましょう。

なぜなら、ナットやサドルはギターの弾きやすさや音色に大きく左右します。

自分で行って、失敗しては元も子もありませんからね。

ギターの弦が古い

一年以上など長期で弦を変えていないと、弦が、ビビることもあります。

この場合は、弦を交換しましょう。

それだけでビビりが治ることもあります。

弦がビビる原因の探し方

ギターの弦がビビるのはどんなときなのかを確認してから、然るべき対応を取りましょう。

開放弦がビビるとき

開放弦(ギターの弦を押さえない)で弾く時に弦が、ビビる場合はナットが原因の可能性が高いです。

ナットの溝が深くなると、開放弦で弦がビビりやすいのです。

この場合、1フレットを押さえたときは、弦がビビらなくなります。

先程もお伝えしたようにナットが場合は、リペア工房さんで、直してもらいましょう。

ローフレットがビビる

先程お伝えしたように、ローフレット(5フレット以下)でビビる場合はネックが逆反りしていることが高いです。

この場合は、トラストロットを反時計回りに緩めるか、弦を太くすることで解消されることがあります。

ハイフレットがビビる

先程お伝えしたようにハイフレット(7フレット以上)が、ビビる場合はネックが順反りしている可能性が高いです。

この場合は、トラストロットを時計回りに締めるか、弦を細くすることで解消されることがあります。

手元がビビる

ギターの弦を押さえて弾くときに、手元がビビった時は、弦の押さえ方が原因です。

コードを押さえるときは、フレットバーの近くで押さえましょう。

なぜなら、フレットバーから離して押さえると、フレットへの固定が甘くなるからです。

その結果、弦がビビりやすくなります。

特定のフレットがビビる

頻繁に使うフレットは、他のポジションよりも、早くすり減ってしまいます。

そのため、特定のフレットの弦高が低くなってしまうのです。

このような時は、フレットの交換が必要になります。

これも、フレットの交換は、リペア工房さんにお願いしましょう。

特定の弦だけがビビる

どこのフレットを押さえていても特定の弦が、ビビる場合はブリッジが原因かもしれません。

ちなみに、ブリッジはここです。

ブリッジからサドルに向かう際に弦を押し付ける力が不足しているとビビりが生じます。

特に5、6弦は振幅がおおきいのでビビりやすいです。

このような時は、ブリッジの高さを上げる、弦のゲージを上げたりすると予防になります。

ブリッジの高さを上げるのは、個人では難しいので、リペア工房さんにお願いしましょう。

今までもお話したように、弦の交換以外はリペア工房さんに頼むのがベターです。

まとめ

本日の記事はいかがでしたでしょうか。

話をまとめると

・弦がビビる理由は、ネックの反り、弦高が低い、フレット、ナット、サドルの消耗、弦が古すぎることが考えられる。

・開放弦がビビるときはナットの消耗

・ローフレットがビビるときはネックが逆反りしている

・ハイフレットがビビるときはネックが順反りしている

・手元がビビるときは弦の押さえ方が悪い

・特定のフレットがビビるときは、フレットの消耗

・どこの弦を押さえていても弦がビビるときはブリッジが原因

でした。

最後までご覧頂きありがとうございます。

   
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