こんにちは、シンガーソングライターの山田啓太です。
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アコースティックギター(アコギ)がほしいけど、何を選んだらいいかわからない方は多いです。
なぜなら、楽器屋さんには数多くのギターの種類があって何を基準に選べばいいか判断するのか難しいからです。
アコギを選ぶ際には、基準となる5つのポイントがあります。
これを押さえれば、きっと自分にあうギターが選べるようになるはずです。
今日は、アコギを買うときの5つのポイントと、楽器屋さんに行ってから購入するまでの流れについてお話します。
もくじ
アコースティックギターを選ぶ5つのポイント
フォークギターかクラシックギターか
アコースティックギターは、「フォークギター」「クラシックギター」の2つに大きく分かれます。
フォークギターとクラシックギターの一番の違いは弦です。
フォークギターは、”金属製”で、クラシックギターは、”ナイロン製”です。
●アコースティックギター(金属製の弦)
●クラシックギター(ナイロン弦)
フォークギターは、ポップス、フォークなどのジャンルで使われています。
クラシックギターは、クラシックや民族音楽などで使われています。
他にも、ネックの違いなどもあります。
フォークギターとクラシックギターの詳しい違いを知りたい方は、下記の記事で詳しく解説しています。
ギターの形
ギターの形には、大きく分けると、ドレッドノートタイプとフォークタイプの2つに別れます。
ドレッドノートタイプは、Martinが生み出したモデルです。
厚みがあってくびれが少なく、ボディが大きいのが特徴です。
音も迫力があります。
●ドレッドノートタイプ
フォークタイプは、ドレッドノートタイプとは異なり、くびれがしっかりついたモデルです。
小柄で、しっかりしたくびれがついているので、抱えやすいです。
また、音は軽やかで繊細と言われています。
●フォークタイプ
一般的なアコギは、ドレッドノートタイプを指すことが多いです。
音
次に音について解説します。
一般的にアコギの音の違いは、使用する木材によるものです。
アコギのボディは、トップ、サイド、バックと3つのパートに分かれています。
そして、ボディは「単板」または「合板」で作られています。
単板とは、ボディが加工されていない、一枚の板を使って作られたものを指します。
この板は、ギターの重量が軽く、振動が伝わりやすいため、よく響きます。
一方、合板とはボディが複数の板を組み合わせて作られたものを指します。
この板は、単板よりも安価ですが、振動が伝わりにくく、あまり響きません。
トップ、サイド、バックすべてが、単板で作られたギターが最も高価です。
これをオール単板と呼びます。
一方、トップ、サイド、バック全てが合板で作られたギターが最も安価です。
これをオール合板と呼びます。
また、サイドとバックを合板にして、トップのみを単板にする作りをトップのみ単板と呼びます。
これは、オール合板より高く、オール単板より安いです。
先程説明したように、ギターの木材は、単板がよいです。
なので、音質としては、オール単板が一番よく、次に、トップのみ単板、一番良くないのがオール合板になります。
ただし、オール単板は高価で、相場が8万円〜と言われているため最初に買うギターとしては高いです。
オール合板はオール単板の半額未満になるので、予算がなければそちらを選んでも良いです。
なぜなら、オール合板でも、ギターが弾きにくいことはないからです。
また、そもそもギターを弾いたことがない方は、楽器屋さんの店員さんに弾いていただき、ギターの音色から自分の好みにあったものを選ぶといいです。
価格
次に価格について、お話します。
アコギの値段はピンキリで、安いもので10000円未満、高くて数百万のものもあります。
安いものだと、弦高(弦と指板の間の高さ)が高いものが多いのでおすすめしません。
この部分が高いことを弦高が高いと言われています。
この状態だと弦を押さえるのに強い力が必要になります。
しっかり押さえないと、綺麗な音色を出すことができません。
そして強い力が必要になるため、手が痛くなってしまい練習が嫌になります。
最悪な結果やめてしまうことに繋がってしまいます。
そのため、初めてのギターであってもある程度の値段はするものを買いましょう。
その値段は、安くても3万円以上はするものにしましょう。
なぜなら、それくらいの価格帯であればしっかり作られていることが多いからです。
それに、ギターを始めたばかりの頃はコードを押さえるだけで辛いと感じるものです。
ですから、少しでも弾きやすいものを選んだ方がいい訳です。
それに、ある程度の値段がするギターの方が大切に使うでしょうし、「いい値段のものを買ったから、しっかり練習しよう」という気持ちも生まれるはずです。
外観
ギターを選ぶときは、見た目や外観も大切です。
なぜなら、どんなに質が良くてもデザインが気に入らないと練習意欲が下がるからです。
ちなみに色は、茶色のもので、濃いものや薄いものがあります。他にも赤、黒などバラエティに飛んでいます。
自分が「いいな、しっくりくる」と思えるのを選びましょう。
お店に買いに行く流れ
これまでアコースティックギターの選び方についてお話してきました。
実際にお店に行ってからギターを選ぶまでのやり取りについてかいてみます。
1.アコースティックギターかクラシックギターどちらにするか決めておく
2.お店に行く
3.お店のギターで気になったデザインのものをいくつか目星をつける。
※値段が書いてあるのでおおよそ予算内のものにする
4.ギターを弾かせてもらい感触、音色などを確かめる。
※ギターを弾いたことがない場合は、持たせてもらって感触を確認する。
また、音色は、店員さんに弾いてもらって確認する。
5.目星をつけたギターの数だけ4を繰り返して自分が、ほしいギターを選定する。
たくさんギターを触ったり、弾いたりしても絶対に買わなければいけない訳ではないので、安心してください。
基本的には、店員さんに積極的に聞くのがいいと思います。
もし、楽器屋さんに行くのも初めてで不安な場合は、楽器をやっている友人、知人と行ってもいいでしょう。
もし、一人で行く場合は、店員さんに「初めて来たこと」、「フォークギターorクラシックギターどちらがほしいか」を伝えます。
また、合わせて「気になったデザイン」「予算」をお伝えしましょう。
そうすれば、色んなギターを紹介していただけるはずなので、実際に触ったり、弾いたりして自分が、納得がいくものを選びましょう。
まとめ
本日の記事はいかがでしたでしょうか。
話をまとめると下記になります。
・まずは、フォークギターかクラシックギターか決める
・アコースティックギターの形は、ドレッドノートタイプとフォークギタータイプの2種類がある
・ドレッドノートタイプは厚みがあってくびれが少なくボディが大きい
・フォークギタータイプは、くびれがあってボディが小さめ
・ギターの音色はボディに使われる木材で決まる。オール単板が一番高く、オール合板が一番安い
・アコギの値段はピンキリだが3万円以上はするものを選ぶこと。安すぎると質が悪い。
・外観は自分が、一番気に入ったものを選ぶこと
・楽器屋さんに行ってから、「フォークギターかクラシックギターどちらが欲しいか」、「気に入ったデザイン」「予算」を店員さんに伝えてからギターを探す
最後までご覧頂きありがとうございます。