アコースティックギターとクラシックギターの違い、音の違い

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こんにちは、シンガーソングライターの山田啓太です。

Twitter→@PON1240

あなたは、アコースティックギターとクラシックギターの違いを知っているでしょうか。

なんとなくは違いはわかるけど、どこが違うのかははっきりわからない方も多いです。

そこで、今日はアコースティックギターとクラシックギターの違いについて詳しくお話します。

アコースティックギターとは

アコースティックギターとは、生の音で演奏するギターのことです。

略してアコギと呼ばれることが多いです。

ざっくり言うと、エレキギターのように、電気を使うギター以外のことを指します。

アコースティックギターは、弦を弾いてボディと呼ばれている部分で音を響かせて演奏します。

ちなみに、英語だとsteel-string acoustic guiterと呼びます。

クラシックギターとは

クラシックギターも、アコースティックギターと同様に弦を弾いてボディで音を響かせて演奏します。

それって、アコースティックギター(アコギ)と何かが違うの?

と思うはずです。

実は、クラシックギターもアコースティックギターと同じ種類です。

しかし、明確な違いがあります。

それを今から説明します。

弦の違い

アコースティックギターと、クラシックギターの1番の違いは弦です。

アコースティックギターの場合

アコースティックギター(アコギ)の場合は、弦が金属製のものを使っています。

この弦を使うギターを一般的に、アコースティックギターと呼びますが、別名でフォークギターとも呼ばれます。

ちなみにこの名前は、楽器メーカーのYAMAHAが作りました。

アコースティックギターは金属の弦を使っているので、きらびやかな音が出ます。

音楽のジャンルでは、ポップス、フォーク、ロックなどで使われます。

ピックを使って演奏することもありますし、指で弾くこともあります。

ピックとはこれです!

ちなみにピックについては、下記に詳しい記事を載せています。

ギターのピックの持ち方や角度について

初心者の方必見!ピックの種類、素材、選び方

ちなみに、英語だとsteel-string acoustic guiterと呼びます。

クラシックギターの場合

クラシックギターの場合、弦の素材がナイロン製のものを使っています。

クラシックギターは、ガットギターとも呼ばれます。

この理由は、昔はナイロンではなくガット(羊の腸)を使っていたためです。

今は、ほとんどナイロン製の弦を使っています。

ナイロンなので、弦も柔らかく、優しい音がします。

音楽のジャンルだとその名の通り、クラシック、ボサノヴァ、タンゴ、フラメンコ、ジャズなどで使われます。

アコースティックギターのように、弾き語りではなく、基本的にはソロギターになります。

また、アコースティックギターのようにピックを使わず、指で弾くことがほとんどです。

ちなみに英語だと、Classical Guiterと呼びます。

弦の巻きつけ方

アコースティックギターは、弦をブリッジピンと呼ばれているピンで止めます。

ブリッジピンとはここです。

一方、クラシックギターは、ブリッジピンではなく、ブリッジに巻きつけて止めます。

こんな感じです。

このような違いもあります。

ネックの違い

ネックの幅と弦高

他にも違いがあります。それはネックの幅と弦高です。

アコースティックギターでは、幅は43mm〜44mmほどで、弦高は低いです。

一方クラシックギターでは50mm〜52mmほどで、弦高は高いです。

つまり、10mm前後の幅の違いがあるのです。

なぜなら、クラシックギターのナイロン弦はしなりやすいので幅が狭いと他の弦に当たってしまうからです。

ちなみに、クラシックギターはアルペジオに適しております。

ちなみにアルペジオとは、ギターのコードを分散してバラバラに弾くことを指します。

一方アコースティックギターは、ストロークに適用しています。

ちなみにストロークとは、手首を上下に動かして1弦から6弦または、6弦から1弦に向かって弾くことを指します。

ギターのアルペジオについては、下記の記事で詳しく解説しております。

ギターのアルペジオの弾き方とコツ、おすすめ曲

ギターのストロークについては以下の記事で詳しく解説しております。

ギターのコードストロークが上達、安定するコツ

ギターのエイトビートとは?ギターの8ビートストロークのコツ

ギターの16ビートのストロークができるようになる、5つのコツ!

ぜひご覧下さい。

弦の糸巻き部分の違い

アコースティックギターは、ヘッドの表面に糸巻き部分があります。

 

これがアコースティックギターの糸巻き部分です。

一方クラシックギターは、ヘッドに溝がありそこに、糸巻き部分があります。

これがクラシックギターの糸巻き部分です。

ネックとボディが接する部分の違い

他にもまだ違いがあります。

それはネックとボディが接する部分です。

アコースティックギターは、14フレットになることが多いです。

一方クラシックギターは、12フレットになります。

ポジションマークの有無

他には、ポジションマークの有無も違いになります。

アコースティックギターでは、写真のようにポジションマークがついています。

しかし、クラシックギターではこれがないことが多いのです。

ボディの違い

更に、ボディの違いも上げられます。

ボディとはこの部分です。

 

ボディの大きさ

ボディがアコースティックギターよりクラシックギターの方が小さくなります。

ちなみにアコースティックギターは「ドレッドノート」と「フォーク」の2種類のボディがあります。

それを解説します。

ドレッドノート型

ボディのくびれが緩やかで、大きく作られています。

大きいためか、音量も大きく迫力があります。

ストロークで演奏するときにより適しているといえます。

フォーク型

ボディのくびれが急で、サイズがやや小ぶりのものになります。

サイズがやや小さめなので音量も少し控えめです。

また、くびれがついているので抱えやすく座って弾きやすいです。

以上から、アルペジオをメインとした演奏に適しています。

ちなみにクラシックギターの場合は、フォーク型が多いです。

ピックガードの有無

アコースティックギターには、写真のようにピックガードがついていることが多いです。

これは、ストロークで力強く弾くことも多いので、ボディを守るためです。

一方クラシックギターでは、アルペジオで指で優しく弾くためピックガードがないことがほとんどです。

まとめ

本日のお話は、いかがでしたでしょうか。

アコースティックギターとクラシックギターの違いがわかったでしょうか。

話をまとめると、以下の通りになります。

・アコースティックギターとは、弦が金属製のものを使う

・クラシックギターとは、弦がナイロン製のものを使う

・アコースティックギターは、ブリッジピンで弦を止める

・クラシックギターは、ブリッジに巻きつけて弦を止める

・アコースティックギターは、ヘッドの表面に糸巻き部分があるが、クラシックギターは、ヘッドに溝がありそこに止める

・アコースティックギターはネックの幅が広く、クラシックギターはネックの幅が狭い

・アコースティックギターは、ネックとボディが接するのが12フレットで、クラシックギターは、14フレットになることが多い

・アコースティックギターには、ポジションマークがあるが、クラシックギターにはついていないことが多い

・ギターのボディは、アコースティックギターが大きく、クラシックギターは小さい

・アコースティックギターはピックガードがついていることが多いが、クラシックギターはほとんどついていない

ということでした。

同じように見えて様々な違いがあります。

これを読めば、アコースティックギターとクラシックギターどちらを選んだらよいかわかります。

また、演奏したい音楽のジャンルにあわせてギターを使い分けることもできます。

最後まで、ご覧頂きありがとうございます。

   
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