ソロやバンドでリハーサルをやる効果、意味

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こんにちは、シンガーソングライターの山田啓太です!

Twitter→@PON1240

 

あなたは、ライブハウスで行われるリハーサルの意味を知っていますか?

リハーサルは、練習する場所と思っている方もいるかもしれません。

私も活動を始めた当初はライブ前のリハーサルを練習だと思っていました。

リハーサル=予行練習ですからね。

しかし、リハーサルの目的は別にあります。

リハーサルの目的

先程お話した通り、リハーサルの目的は練習ではありません。

リハーサルの目的は、音の調節です。ちなみに音を調節してくれる人をPAさんといいます。

バンドやソロで人数や使う楽器が変わりますが目的はそれです。

音の調節は2つ必要になります。

それは中音(なかおと)と呼ばれるステージから聴こえる音。

そして外音(そとおと)と呼ばれる客席から聴こえる音です。

では、その2つの意味について解説していきます。

動画でご覧になりたい方は、下記の中央の再生ボタンを押してください!

中音について

ステージ側から聴こえる音を中音と呼びます。

この中音を調節する目的は演奏に支障を与えないようにするためです。

バンドの場合

他の楽器の音だけ大きくなりすぎてしまうと他の楽器のパートは演奏しづらく感じるはずです。

ボーカルも歌いづらくなります。

ソロの場合

キーボードやギター、もしくはカラオケの音が大きくなりすぎてしまうと歌いづらくなります。

これを避けるために中音を調節して演奏しやすくします。

外音について

先程もお伝えしたように、客席から聴こえる音を外音と呼びます。

客席で演奏を聴いていて

「ボーカルの歌が聴こえない」

「楽器の音が大きすぎてしまう」

こうなると、お客さまは演奏を聴きづらくなります。

せっかくいい曲でも台無しになってしまいます。

これを避けるために、客席から聴いた時の楽器と歌のバランスを整えます。

これがリハーサルの意味です。

リハーサルの流れについて

次にリハーサルの流れについてお話します。

バンドとソロでは使っている楽器の数が違います。したがって、リハーサルの流れも違います。

ソロの場合

弾き語りで演奏する場合は、まずギターやキーボードなどから音を出します。

その後、歌を載せてバランスを整えます。

演奏していて、音が小さいと思ったら、

「返しを強くしてください」

もしくは

「モニターを上げてください」

と伝えましょう。

また、逆に音が大きく感じたら、

「返しを弱くしてください」

または、

「モニターを下げてください」

と伝えましょう。

返しまたはモニター=モニタースピーカー

上げるまたは、強くする=音を大きくする

下げるまたは、弱くする=音を小さくする

ソロでは、ギターやキーボード、カラオケの音源、歌の音を調節します。

なので、

「モニターを上げてください」

「モニターを下げてください」

の前に、「ギターの」「キーボードの」「カラオケの」「歌の」を前につけて調節します。

歌が大きすぎる場合

「歌のモニターを下げてください」

もしくは、

「歌の返しを弱くしてください」

と伝えます。

これらのライブの専門用語については別の記事で解説しています。

ライブ用語、音楽用語について

ぜひご覧ください。

バンドの場合

バンドの場合は楽器が増えるので音合わせが大変です。

合わせる順番は

ドラム⇒べース⇒ギター⇒キーボード⇒ボーカル

と言われています。

ドラムの合わせ方

ドラムの場合は、バスドラムから始めることが多いです。

ポイントは本番と同じ強さで演奏することです。

なぜなら本番より弱くしたり、強くしたりすると音の調節の意味がなくなるからです。

次に「スネアを下さい」と

言われるので、スネアを叩きましょう。

その後に、「ハイハットを下さい」と

言われるのでハイハットを叩きましょう。

その後3点で下さいと言われます。この時は、バスドラム、スネア、ハイハットを同時に演奏しましょう。

最後に「全体で下さい」と

言われるので、演奏で使う他の、シンバルやタムなどを入れて演奏しましょう。

べースの合わせ方

次に「べースの音を下さい」と言われます。

べースは演奏する曲をやりましょう。

エフェクターと呼ばれる音色を変える機材を使う場合はあわせてPAさんに伝えましょう。

ギターの合わせ方

次に「ギターの音を下さい」と言われます。

べースと同じように演奏する曲をやりましょう。

エフェクターなどを使う場合は、PAさんに伝えます。

キーボードの合わせ方

次にキーボードの音を合わせます。べースや、ギターのように音を合わせます。

ボーカルの合わせ方

次にボーカルを合わせましょう。

ボーカルは、マイクに向けて「ハー」と声を出します。それをPAさんが調整してくれます。

全体で合わせる

最後に、各パートの音合わせが終わったら、実際にバンドで音を合わせます。こうして、音を調節します。

リハーサルの注意点

次にリハーサルの注意点をお話します。

それは、1言では言えば勝手なことをしないということです。

例えば

べースや、ギターのシールドをPAさんに確認せずいきなり抜く。

これをやると、高い音響機器が壊れてしまうことがあります。

ですから必ず、PAさんに確認してからシールドを抜きましょう。

リハーサル中に、他のパートの音合わせをしているのに、別の楽器を演奏する

リハーサル中にアンプや楽器本体の音量を0にする、または電源を切る

リハーサル中に本番と違った音量で演奏する

これらをやってしまうと、そもそもリハーサルの意味がなくなります。

まとめ

今日の記事はいかがでしたでしょうか。

ポイントは以下の通りです。

・リハーサルは演奏ではなく、音の調節が目的

・音合わせは中音と外音を調節する

・ソロの場合は、楽器やカラオケの音の後に歌を合わせる。

・バンドの場合は、ドラム⇒べース⇒ギター⇒キーボード⇒ボーカルの順に合わせる

・音合わせをしている時に勝手なことをしない

ということでした。

リハーサルが不慣れでも、PAさんが丁寧に教えてくれるので安心してください。

最後までご覧頂きありがとうございました!

   
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