こんにちは、シンガーソングライターの山田啓太です!
Twitter→@PON1240
突然ですが、あなたは楽譜を読めますか?
これからギターをやりたいけど、
「譜面が読めないからできないんじゃないか」
と思っている人は多いはずです。
でも、大丈夫です。
ギターは楽譜が読めなくても、TAB譜が読めれば弾くことができます。
TAB譜とはギター専用の楽譜です。
TAB譜は、普通の楽譜と違ってどこのフレットのどの弦を押さえたらいいのかが書いてあります。
だから、音符を読めなくてもTAB譜がわかればギターを弾けます。
ちなみに、フレットはここです!
弦は写真の上の細い弦が1弦で、一番下が6弦になります。
では、TAB譜の読み方や意味について解説しますね。
もくじ
TAB譜とは
さきほどお伝えしたようにTAB譜は、ギター専用の楽譜です。
普通の楽譜は、音の長さや、音階しか書いてありません。
したがって、ギターで演奏するときにどのフレットのどの弦を押さえたらいいかわかりにくいです。
しかし、TAB譜ならどこのフレットのどの弦を鳴らせばいいかすぐわかります。
なので、TAB譜の方が普通の譜面よりも読みやすいと言われています。
TAB譜の読み方
続いて、TAB譜の読み方についてお話したいと思います。
さきほどお伝えしたように、TAB譜はギターの押さえるフレットと弦が示されています。
例をだすと、
これが普通の楽譜
これがTAB譜
これは実は全く同じことを指してます。
普通の楽譜だと、音階しかわかりません。だから不便なのがよくわかるはずです。
では、本題。
タブ譜の読み方を解説しますね。
上のTAB譜を見ると横に線が書いてあります。
上から1弦、2弦となり、一番下の段が6弦です。
続いて、TAB譜の数字について解説します。
上の例だと、上から5番目の線の上に3と書かれています。
これは、「5弦の3フレットを押さえる」という意味です。
音はドになります。
次は、上から4番目の線の上に0と書かれています。
0というフレットはありません。
どうするのか。
これは開放弦(=フレットを押さえない)で弾くことです。
したがってこれは、「4弦の開放弦を押さえる」という意味です。
これは、レを指します。
このような、考え方を使うと次は、
4弦2フレットつまり、ミ
4弦3フレットつまり、ファ
3弦0フレット(開放弦)つまり、ソ
3弦2フレットつまり、ラ
2弦0フレット(開放弦)つまり、シ
2弦1フレットつまり、ド
になります。
単音でのTAB譜の見方はこんな感じです。
コードを示した場合のTAB譜
次にコードを示したTAB譜の表記について説明します。
先程のTAB譜の読み方と同じ要領で弦を押さえましょう。
まず、左側にあるコードから。
先程説明したように横の線は「弦」、数字は「フレット数」を指します。
なので、
5弦の3フレット、4弦の2フレットと2弦1フレットを押さえると言う意味です。
0と書いてあるのは、開放弦を鳴らすことなので押さえません。
5弦の3フレットは薬指
4弦の2フレットは中指
2弦の1フレットは人差し指
で押さえます。
これは、Cコードを表しています。
では次に右側のコードを解説します。
1弦の1フレットと、2弦1フレット、6弦1フレットを押さえます。
さらに、
3弦2フレットと、4弦3フレット、5弦3フレットを押さえます。
…、指の数が足りず押さえられない。
と思いませんか。
これは、バレーコードのFを指しています。
先程の1弦1フレット、2弦1フレット、6弦1フレットですが、
人差し指で1フレットの全ての弦を押さえるのです。
そして、
3弦2フレットを中指
4弦3フレットを小指
5弦3フレットを薬指
で押さえます。
こんな感じで押さえます。
ちなみに、Fコードが弾けないという方はこちらの記事もぜひご覧下さい。
TAB譜に使われる記号
ここからは、TAB譜に使われる記号についてお話します。
TAB譜に使われる記号は、ギターのチューニングの指定や奏法を指しています。
半音下げチューニング
半音下げチューニングで弾く際は、TuningHalfDownと記載されてます。
半音下げチューニングって何か?
詳しく知りたい人は以下の記事を読んでみてください。
ストロークの表記について
ストロークには、ダウンストロークとアップストロークがあります。
ダウンストロークは、6弦から1弦にストロークすることを指します。
TAB譜でダウンストロークはΠで表されます。
そして、アップストロークは、1弦から6弦にストロークすることを指します。
TAB譜でアップストロークは、Vで表されます。
このTAB譜の場合は、Cコードで、ダウンストロークとアップストロークを交互に行うと言う意味です。
プリングオフ、ハンマリング、トリル
ギターの奏法にプリングオフ、ハンマリング、トリルと言うものがあります。
プリング、ハンマリング、トリルは弦を押さえる指だけで音を鳴らす奏法を指しています。
それらをTAB譜で表記すると、こんな感じです。
プリングは、弦を引っ掛けて音を出す奏法です。
「P」という表記がプリングのことです。
上のTAB譜の例だと3弦3フレットから、3弦5フレットにプリングすることを指しています。
ハンマリングは、弦をハンマーのように叩いて音を出す奏法のことです。
「H」という表記がハンマリングのことです。
上のTAB譜の例だと、3弦7フレットから3弦5フレットへハンマリングすることを指しています。
次に、トリルです。
トリルはプリングとハンマリングを交互に行う奏法です。
「tr〜」という表記がされています。
プリング、ハンマリング、トリルについて詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
チョーキングについて
次にチョーキングについてお話します。
チョーキングは弦を上に持ち上げて音程を変えるテクニックです。
また、持ち上げた弦を降ろして元の音程にすることをチョークダウンと言います。
上のTAB譜の例を解説すると、
まず、3弦7フレットをチョーキングするという意味です。
チョーキングは、Cまたは、choと記載されることが多いです。
ちなみに、チョーキングは、1音分つまり、ギターのフレット2個分音程が上がります。
次に、3弦5フレットをハーフチョーキングします。
ハーフチョーキングは、HCと記載されます。
ハーフチョーキングは、ギターのフレット1個音程が上がります。
次に3弦8フレットを1音半音チョーキングします。
1音半なので、ギターのフレット3個分上がります。
ちなみにチョークダウンするときは、Dと表記されます。
チョーキングについては以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひご覧下さい。
スライド、グリットサンド
次に、スライド、グリットサンドについてお話します。
スライドもグリットサンドも弦の上を指で滑らせて音を鳴らす奏法です。
スライドは、弦をどこからどこまで滑らせるか書いてあります。
グリットサンドは弦をどこからどこまで滑らせるか決まっていません。
ちなみに、グリットサンドはグリスとも呼ばれます。
このTAB譜を使って説明します。
スライドは「S」と表記されます。
5弦3フレットから5弦7フレットへスライドします。
次にに、5弦7フレットからハイフレットへグリスします。
スライドやグリットサンドについて詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
ミュート、ブリッジミュート
ミュートは音を消すことを指します。
ストロークをしながらミュートを一部だけいれて弾くことをカッティングと言います。
カッティングについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。
ブリッジミュートは、ギターのブリッジ付近でミュートしてギターを弾くことを指します。
TAB譜では、「PM」もしくは「M」と表されます。
なぜブリッジミュートなのに、PMかと言うと、ブリッジミュートはパームミュート「palm mute」とも言われるからです。
ちなみにpalmとは日本語で手のひらと言う意味になります。
ブリッジミュートについて詳しく知りたい方は、こちらの記事を参照してみてください。
このTAB譜の場合、ブリッジミュートでCコードを弾くことになります。
このTAB譜だと、5弦の5フレットをミュートする。
その後、Cコードを弾いてブリッジミュートで4回弾くという意味です。
ブラッシング
ブラッシングは、コードを押さえる方の手で弦をミュートさせます。
そして、弦の響きがない状態でストロークするテクニックです。
ブラッシングはTAB譜の表記では、「×」で表されます。
ブラッシングについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください!
このTAB譜の場合は、ダウンストロークで、Cコードを2回弾きます。
その後、ダウンストロークでブラッシングして、アップストロークでブラッシングする。
と言う意味です。
ビブラート
ビブラートは、ギターの弦を縦や横に揺らして音程を変化させる奏法です。
このTAB譜の場合、3弦7フレットをビブラートすることを指します。
ビブラートのしるしなのか、〜がついてます。
vibは、vibrato(ビブラート)の略です。譜面によっては〜だけの表記だったりします。
ハーモニクス
ハーモニクスと言うのは、通常よりも高い音を出すテクニックです。
特定の弦に軽く触れて、すぐに離して音を出します。
こうすることで、普通に弦を弾いたときよりも高い音がなります。
これを倍音「ばいおん」と呼びます。
TAB譜では、数字の外側が四角で囲まれた表記になります。
このTAB譜だと
5弦2フレットをハーモニクスしてから、5弦3フレット、5弦7フレットをハーモニクスすると言うことです。
HarmはHarmonics(ハーモニクス)の略です。譜面によっては、表記されていないことも多いです。
まとめ
TAB譜の読み方や意味、記号についてお話してきました。
TAB譜が読めれば曲を演奏する際に、とても便利なのでぜひ覚えましょう!
久々に長い記事を書きました(笑)
最後までご覧頂きありがとうございました。